バイオムーンラボトークと展示会ツアー
生物発光を、科学と創造性をつなぐ架け橋として、現代アートにおける人工照明の持続可能な代替手段としてどのように活用できるでしょうか?
Bio-Moon Lab(バイオムーンラボ)は、生物発光の探究を通じて、アート、サステナビリティ、科学的探究を融合させた革新的な学際的プロジェクトです。本プロジェクトでは、発光する細菌「Vibrio fischeri(ビブリオ・フィッシェリ)」を培養皿や液体培養で育成し、現代アートにおける従来の人工照明に代わる持続可能な選択肢として「バイオライト」の開発を目指しています。
本プロジェクトの視覚的表現は月の満ち欠けを反映し、生命と光の自然のリズムを想起させます。このテーマ探求の集大成として、デジタルイメージ、没入型のライトインスタレーション、そしてリアルタイムで生物発光を生み出す独自のバイオライトという、三つの異なる作品が制作されました。
中心となる作品「Bio-Moon」は、月の満ち欠けを視覚的に表現したデジタル・ジークレー版画であり、蝶の羽の形をした培養皿を取り入れることで、「変容」や生物システムの相互関係を象徴しています。
プロフィール
Laura Benettonは、ロンドンを拠点に、他分野で横断的に活動する現代アーティストであり、アートとサイエンスの交差点で創作を行っています。彼女の作品は、生物発光や運動科学といった科学現象からインスピレーションを得ており、生成的なプロセスを持つのが特徴です。表現手法は多岐にわたり、ペインティング・パフォーマンス、ライトインスタレーション、彫刻、バイオアートなど、幅広いメディアを用いて制作しています。
過去10年間の活動は国際的に評価されており、主な展示歴には、Arnaldo Pomodoro Artist’s Residency(イタリア)、Jardine Orange Residency(中国・深圳)、Affordable Art Fair(ニューヨーク・香港)、HubArt gallery(イタリア)、The Houses of Parliament(英国)などがあります。近年の受賞歴としては、2022年に Artiq Gallery のアーティスト・イン・レジデンス賞、同年の Landmark Prize 第3位受賞があります。2023年には、バルセロナの Institute of Biomedicine によるアーティスト・イン・レジデンス賞を受賞。2024年には、プロジェクト「WFP dance」が、バルセロナの国際的なアート・音楽・テクノロジーフェスティバル SONAR に選出され、展示されました。
リンク
サイト: https://www.laurabenetton.co.uk/
Instagram: https://instagram.com/laurabenettonstudio
crQlr Awards Exhibition: https://fabcafe.com/events/tokyo/crqlr-exhibition-2025-tokyo/