日本語 English
AlgaeNawa:外来海藻からの持続可能なしめ縄

私たちのプロジェクトは、神事で使われる日本の伝統的なしめ縄を、従来の稲わらや合成素材から、外来種の海藻(特定の褐藻や紅藻など)由来の繊維に置き換えることで、エコしめ縄を開発することに焦点を当てている。Sargassum muticumやUndaria pinnatifidaのような外来海藻は、沿岸の生物多様性を破壊し、在来種と競合することで、生態系に大きな脅威をもたらしている。このバイオマスを耐久性のある生分解性繊維に再利用することで、このイニシアティブは2つの目標に取り組んでいる。すなわち、資源利用による生態系の回復と、神道の自然清浄の原則に沿った文化保護である。海藻繊維は、セルロースやアルギン酸のような固有の性質を活用し、天然の抗菌化合物や紫外線耐性によって、カビが生えやすい稲わらよりも耐久性を向上させている。この方法論は、ローテクで工芸的な技術(伝統的な縄撚り、改良された道具を使った手紡ぎなど)と科学的な処理(塩化カルシウム浴へのアルギン酸溶液の湿式紡糸、繊維を柔らかくするためのアルカリ処理)、そして厳密な素材試験を統合している。主な評価項目は、引張強度(万能試験機)、気候的安定性(湿度/温度制御室)、微生物抵抗性などである。期待される成果としては、文化的に検証されたエコ注連縄のプロトタイプと、持続可能な遺産素材に関する学術的洞察が挙げられ、イノベーションが環境危機を解決しながら伝統を活性化できることを実証する。

プロジェクト・メンバー:
関連イベント: